群馬県の外国人割合が全国3位になぜなるのか
2018年1月時点の群馬県総人口に占める外国人の割合が発表されました。
群馬県の外国人割合は2.69%です。
この数字は東京都、愛知県に続く全国3位の数字です。
群馬県内に外国人が多い印象は群馬県民以外にはあまりないと思います。
今回はその辺りをご紹介いたします。
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群馬県の外国人割合が多い地域
群馬県内で外国人が住む地域といえば大泉町です。
町村部の全国比較では最多の7585人となっています。
大泉町の人口は4万人程ですので、外国人の割合が高い町というのが数字でも伝わるでしょう。
前年からの増加数で405人増加しています。
もともと多い地域ですが、さらに増えていることになります。
大泉町が群馬県の外国人割合が全国3位という数字に関与しているのは間違いありません。
大泉町以外には伊勢崎市、太田市、館林市、千代田町など東毛地区と呼ばれる辺りに多いです。
(東毛地区に関してはこちらを)
東毛地区はSUBARUやパナソニック、味の素などの工場や関連企業が多く外国人労働者を受け入れる雇用先が多いことも要因となっています。
大泉町とは
正式には群馬県邑楽郡大泉町です。
群馬県の東南部に位置して埼玉県熊谷市などと隣接している地域です。
町としては群馬県内で最も人口が多い町で
また人口密度も高いという特徴を持った町です。
サッカーの試合などで日本に住むブラジル人の様子などがテレビなどで報道されますが、大泉町のブラジル人が取材されているケースをよく見ます。
歴史を遡るとやはりこの地域の特徴が出てきます。
この地域は『ものづくりの町』として発展してきました。
その『ものづくりの町』に大手企業の工場が進出してきてくれさらなる工業地帯となった時代に人手不足が起こりました。
当初は地方(群馬県も地方ですが)から人材を集めていましたが、それでも足りない状況です。
そこで日本の血が流れている日系の方々を呼ぼうということになり多くの日系ブラジル人の出稼ぎを受け入れました。
当初は出稼ぎですので2、3年で帰国することが多かったのですが、結婚したり子どもができたりと徐々に定住してくれる方々が増えていきました。
それによりブラジル系の店舗なども増えさらに定住化が進みます。
それが大泉町が『ブラジリアンタウン』と呼ばれるようになった背景です。
現在ではブラジル人などの南米系外国人だけでなくベトナムやネパールなどのアジア系外国人も増加し、45カ国前後の国籍の方が住んでくれているようです。
大泉町環境協会は完全国際路線押しで『国際線に乗らず外国を体感できる多文化町』と謳っています。
そのフレーズに偽りはありません。
今回は大泉町を中心に群馬県の外国人割合が全国3位になぜなるのかをご紹介いたしました。
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