群馬県が考えるIターン・移住の魅力
群馬県の広報誌に群馬県が移住先として注目されている旨、掲載されていました。
ある調査では移住希望地ランキングで全国5位、関東地方では1位とのことです。
何が群馬県へのIターン・移住を惹きつけているのか、群馬県の見解が幾つか記載されていました。
東京都から群馬県にIターンした私が、そこに挙げられている魅力を独自の目線から補足してみます。
あくまで独自の目線なのですが、独自故に『忖度なし』になるかと思いますが御了承下さい。
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群馬県へのIターン・移住の魅力『アクセス』
都内から約100キロという立地条件からの『アクセス』の良さが挙げられています。
JR高崎駅から東京駅までは新幹線利用で約50分と謳われており、前面に押し出されている部分です。
東京都から群馬県にIターンした私も、この部分には同意です。
東京都へのアクセスは良好です。
23区内でも乗り継ぎ等鑑みると、東京駅までそれなりの時間を要する地域があります。
高崎駅から東京駅は新幹線ですが乗り継ぎなしで上記の時間です。
また、群馬県の広報誌に記載はありませんが館林市などもアクセスが良いです。
電車面では東武線の窓口になっていますし、東北道の館林インターチェンジも備わっている利便性の高いエリアに思います。
(館林のお勧め詳細はこちらにまとめてあります)
群馬県へのIターン・移住の魅力『アクセス』に関しては、異論ありません。
群馬県へのIターン・移住の魅力『地震の少なさ』
続いての魅力は『地震の少なさ』です。
まずは数値データです。
過去約100年で発生した震度4以上の地震回数が近隣都県と比較して少ないとのことです。
群馬県73回
栃木県238回
茨城県384回
埼玉県161回
千葉県229回
神奈川県118回
東京都573回
長野県187回
新潟県159回
統計上は確かに少ないです。
このデータを基に、物流拠点や倉庫・事業所を展開する企業も存在しています。
群馬県が魅力として取り上げるのも解る気はします。
一方でこれはあくまでも『過去』のデータです。
『未来』に向かって必ずしも約束できるものではありません。
東京都から群馬県にIターンした私の私見ですが、自然災害に対しての備えを怠るべきではないと考えています。
この部分は『あてにし過ぎない』で頂きたいと感じています。
群馬県へのIターン・移住の魅力『地震が少なさ』に関しては、過小評価する必要はありませんが過大評価は禁物という表現になります。
群馬県へのIターン・移住の魅力『温泉』
『全国屈指の温泉地』という表現を使っています。
『にっぽんの温泉100選』に20年連続で1位となっている『草津温泉』をはじめ、下記のような温泉地が群馬県の魅力として挙げられています。
伊香保(『にっぽんの温泉100選2022年度:13位』)
万座(『にっぽんの温泉100選2022年度:29位』)
みなかみ18湯(『にっぽんの温泉100選2022年度:41位』)
四万(『にっぽんの温泉100選2022年度:48位』)
東京都から群馬県にIターンした私も、この部分には基本的に同意です。
群馬県にIターン・移住すれば自家用車で自分のタイミングで訪れることが可能です。
但し1点だけ注意点があります。
冬場は雪道となります、Iターン・移住間もなく雪道になれていない場合は注意と冬装備が必要です。
一方で慣れてしまえば温泉にプラスして雪を楽しむことも可能です。
ウインタースポーツ後に温泉に入るのは最高です、それが居住県で叶うのは魅力といってよいと思います。
群馬県へのIターン・移住の魅力『温泉』に関しては、異論ありません。
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群馬県へのIターン・移住の魅力『農畜産物』
『農畜産物が全国有数の産地』と謳われています。
夏秋キャベツ(52年連続日本一)
夏秋ナス(6年連続日本一)
ホウレンソウ(2年連続日本一)
コンニャクイモ(生産量1位)
繭(生産量1位)
この他にも令和3年度の集計で生産量全国5位以内の農畜産物が21品目あり、多種多様な食材が生産されています。
農畜産物の生産に携わることが前提のIターン・移住であれば魅力になるかと思います。
しかしながら、Iターン・移住という議論の中にこの項目が入ることは正直なところ違和感があります。
前述の通り、農畜産物の生産に携わるもしくは関連企業に勤める以外の『生活』においてはあまり関係性を感じられません。
東京都から群馬県にIターンした私が『生活』のなかで、プラスに寄与したことはちょっと思い浮かびません。
群馬県の特徴や自慢としてならば胸を張りたいところですが、Iターン・移住という議論においては『違和感』とさせて頂きます。
群馬県へのIターン・移住の魅力『県民所得の高さ』
令和1年の内閣府県民経済計算では群馬県の1人当たりの県民所得が8位とのことです。
首都圏に近く、企業の進出が進み、産業が集積していることが要因とされています。
この部分はIターン・移住を語るうえでは非常に重要に思います。
生活に直結する所得の部分です。
ランキングを細かく見てみましょう。
1位-東京都(575万円)
2位-愛知県(366万円)
3位-静岡県(340万円)
4位-栃木県(335万円)
5位-福井県(332万円)
6位-滋賀県(332万円)
7位-富山県(331万円)
8位-群馬県(328万円)
9位-山口県(324万円)
10位-茨城県(324万円)
11位-神奈川県(319万円)
15位-千葉県(305万円)
17位-埼玉県(303万円)
東京都がダントツですね・・・。
それはさておき、関東近郊の神奈川県、千葉県、埼玉県より上位にいるのは意外ではないでしょうか。
一方で栃木県の方が上にいるのも意外・・・。
東京都から群馬県にIターンした私の見解ですが、この資料からは群馬県の優位性はそれほど感じられません。
どちらかというと、関東各県と比較して『遜色ないという点が読み取れる』ではないでしょうか。
前述の通り群馬県には、物流拠点や倉庫・事業所を展開する企業が数多くあります。
就業に関してはタイミングもありますが、悪くはないと感じています。
群馬県へのIターン・移住の魅力『県民所得の高さ』に関しては、関東各県と比較して不安視する必要はないという表現で纏めさせて頂きたいと思います。
群馬県へのIターン・移住の魅力『物価が安い』
令和3年の総務省小売物価統計調査では群馬県の物価は全国で2番目の低さとのことです。
物価の全国平均を100とすると群馬県は96.6とのこと。
基本的に各項目が平均以下なのですが、特に項目別では住宅が低く、教育に関して極めて低いという表現をされています。
東京都から群馬県にIターンした私の感覚でも、住宅は安いと思います。
『この値段でここに住めるの?』と当初は衝撃を受けました。
広さと築年数を考えて、東京都民の感覚ではありえない金額設定に思えます。
教育に関しては学習塾の月謝などが低いということです。
受験勉強の必要な難関私立高校が少ないため、塾に通う中学生の割合が低いという見解です。
東京都から群馬県にIターンした私の見解でも、難関私立高校は少ないというか無い印象です。
敢えてこういった表現を使用しますが、公立上位校の方が偏差値が高く難関高校という印象です。
しかしながらその難関公立高校への受験生は塾に通っているイメージはあります。
月々の料金は確かに安く感じますが、極めて低いという表現程の金額には感じません。
一方で中学受験をする人数は低いと思います、そもそも中学受験して入る中学校の数自体が多くありません。
首都圏と比較すると、そこは教育の項目が低くなる要因のひとつなのかもしれません。
ただ結果的に極めて低いのであれば、それは事実なのだと思いますので、私が気付かず受けている群馬県の恩恵なのかもしれません。
総務省小売物価統計調査では触れられていませんが、もうひとつお伝えしたいのは、東京都から群馬県にIターンした私の感覚でガソリンは安いと思います。
群馬県民も口にします。
群馬県外に用事があって出かけたときに、ふとガソリンスタンドの小売価格をみると『高いな』と感じます。
子どもなどは『ガソリン高っ!』と声に出す時があります。
子どもがガソリンの価格を気にするあたりは県民性でしょう(笑)。
群馬県へのIターン・移住の魅力『物価が安い』に関しては、前面に押し出してもよい魅力に感じます。
群馬県へのIターン・移住の魅力『まとめ』
結論としては、群馬県がお勧めし続けている群馬県へのIターン・移住の魅力について概ね異論はありません。
Iターン・移住を検討される場合、是非とも群馬県も選択肢のひとつにお願いしたいところです。
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