群馬県への移住PR方法に違和感を感じるIターン経験者

群馬県での仕事

群馬県への移住PR方法に違和感を感じるIターン経験者

首都圏から群馬県への移住者を呼び込むためのイベントが東京都内などで開催されます。

主催は群馬県などの公的機関が催すものが多いです。

取組としては大賛成です。

しかし東京都から群馬県にIターンしてきた私からするとPR方法に違和感を感じます。

特に移住経験者の体験談に違和感を感じます。

移住経験者の体験談に感じる違和感とは

こういったイベントで移住経験者の体験談というのはリアリティがあり非常に有効だとは思います。

そんな体験談というと農家に飛び込んで成功した方や、憧れだったカフェをオープンして成功した方などが呼ばれることが多いと思います。

この体験談は非常に素晴らしいと思いますし、成功した方に大きな敬意を称します。

しかし群馬県への移住を呼び込むための訴求としては違和感を感じます。

一念発起して農業を始めるとか、カフェを始めるとかは多くの方が思い描き憧れるところだと思います。

しかしながら多くの人が憧れつつも一歩踏み出せないのが本音です。

それにプラスして住み慣れた土地を離れて新天地で!というのは非常にリスクの高いことです。

群馬県などへ移住してという形容詞に薄められますが、簡単に言うと独立・起業です。

昨今は独立・起業への機運も高まり、多少はそういった志向の強い方も増えてきているとは思います。

しかし多くの一般庶民は独立・起業に踏み出すことには躊躇するのではないでしょうか。

群馬県に移住して『農業を始めてください』とか『カフェをオープンしてください』とかは訴求ターゲットとして適しているとは思えません。

訴求ターゲットが全体の分母からすると非常に少ない割合だと思うのは私だけでしょうか。

 

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大きな志はありませんでしたが普通の暮らしができています

東京都から群馬県にIターンしてきた私は普通の仕事をしながら普通の暮らしをしています。

何が普通かと問われると十人十色なので難しいかもしれませんが、私にとっての普通だと思ってください。

衣食住困らず、家族・友人・知人・仕事仲間にも恵まれている、そんな環境です。

私は何のとりえもない人間なので農業を始めようとか自分の店をオープンしようなんて大きな志はお恥ずかしながら持てません。

それでも東京都から群馬県に移住してきました。

大きな志はありませんが、少しだけ現状を変えようと思い踏み出した結果、群馬県にIターンしてきました。

私のように大きな志はないけれども少しだけ現状を変えるために踏み出せる人間の方が分母は多いのではないかと思います。

農業で成功した方やカフェをオープンして成功した方など誰がどう見ても成功した方の体験談もいいとは思います。

しかし私のような大きな志のない人間からすると『移住するには成功した方々のような大きな志や熱量が必要なんだ』と思ってしまいます。

『大きな志が無くても普通に暮らすことはできています、群馬県はそれができるところですよ』

こんな体験談でもいいのではないでしょうか。

『ちょっと踏み出せば現状を変えることができるかもしれない』こう思っていただけるような催しを企画したほうが訴求になるのではないかと勝手ながら感じています。

IターンやUターンの移住を固定観念化しない方が良い

農家やカフェの成功体験はIターンやUターンの移住というイメージを決めつけてしまうことにもなりかねないと懸念しています。

IターンやUターンはいろいろな形があります。

普通の企業に就職している割合の方が多いはずだと思いますが、そのイメージがあまり表に出てきません。

移住(Iターン・Uターン)=農業や小規模店舗経営というイメージがやや強すぎると思います。

こういった固定概念を各催し物や発刊物、メディアなどはさらに強めてしまっているようです。

群馬県にはいい企業がたくさんあります。

そういった企業に普通に働いている方々を取り上げたほうが移住は進むと思うのは私だけでしょうか。

 

満員電車に乗らずに通勤できる。
子どもに青空を見せてあげながら育てることができる。
車の運転ができる。
マンションと違い上下左右の近隣を気にしないで生活できる。
コンビニやファミレスは普通にある。
夜空が綺麗。
テレビは東京都と同じものが見れる。
マンションを買う金額で庭付き一軒家が購入できる。
群馬県民は群馬県が大好き。


上記のような何気ないことのひとつひとつが群馬県に来て良かったと感じている部分です。

こんな群馬県にとって当たり前のことの方が移住を少しでも検討している方々を動かせるのではないでしょうか。

東京都から群馬県にIターンしてきて本当に良かったと群馬県に感謝すらしている東京都出身の私の見解です。

 

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