高崎市が救急搬送『たらいまわし』を防ぐため救急搬送体制を改善
東京都から群馬県にIターンしてきたですが当初不安に思っていたことがあります。
医療に対してです。
印象としてはやはり東京都に比べると病院の数という部分に漠然とした不安を持っていました。
『病院の数が東京都と比較してあまりなく、何かあったときに都市部の病院まで運ばれるのではないか・・・』
こんな感じでした。
今回はそんな不安を少しでも解消できればと思います。
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東京都と群馬県の医療機関(病院)の数の比較
まず高崎市の救急搬送についてお話しする前に東京都と群馬県の病院の比較をしておきたいと思います。
結論から言うと病院の数は東京都と比較するともちろん少ないです。
しかしながらあるデータによりますと
東京都の病院数は都民一万人あたりに対して0.49施設
群馬県民の病院数は県民一万人あたりに対して0.66施設
東京都より群馬県の方が割合としては高い数値が出ています。
ちなみに群馬県の県民一万人あたりに対して0.66施設という数字は関東地方では1番多い割合になっています。
群馬県は東京都よりも病院の数は少ないですが、人口に違いがあります。
両都県の一万人あたりの施設数で比較すると、群馬県民の方が病院に行きやすいとなります。
高崎市の救急医療体制
タイトルの話題に戻します。
高崎市は2016年に119番通報から患者が医療機関に救急搬送され収容される平均時間が、2012年度と比較して1分12秒短縮されたと発表しました。
救急医療の現場では1分1秒の違いで結果が異なることはよく言われているところです。
1分12秒違うということになると結果は大きく異なるでしょう。
ちなみに2016年度は2016年度と比較すると119番通報は10パーセントほど多かったそうです。
件数は増えたが所要時間は短縮されています。
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高崎市の救急医療への取り組み
もちろん何もせずにはこの結果に繋がりません。
所要時間の短縮のために俗にいう『たらいまわし』を防ぐ対策を施しました。
『たらいまわし』の原因としては
・ベッドの空き
・医師の専門外
・すでに処置中
上記のような原因が考えられます。
そこの対策のために4年間で6億7000万円の費用を救急患者受け入れ強化のために使いました。
夜間休日に救急患者を受け入れた医療機関への支援
医師一人当たりへの補助
急性期を過ぎた患者の転院の促し
上記のような取り組みを推進してくれました。
結果として救急隊から医療機関への患者の受け入れ要請が1回で決定する割合は8割近い数字になりました。
これにより救急隊が救急現場で滞在時間する時間も短くなりました。
こんな取り組みにより高崎市の救急医療体制は改善されています。
群馬県内の救急医療体制
高崎市の取り組みをご紹介しましたが、群馬県内全体のことにも触れておきます。
救急患者が医療機関に収容されるまでの2015年度の平均時間の比較は以下通りです。
全国平均:39分24秒
群馬県平均:36分24秒
群馬県にはドクターヘリももちろんあります。
(群馬県のドクターヘリ事情はこちらから)
群馬県は都市部と比べると医療に対しての不安を漠然と感じると思います。
東京都から群馬県にIターンしてきた私もその気持ちを漠然と持っていました。
私自身はありがたいことに救急搬送されたことはないですが、上記のような体制だということが定期的に発信されてきます。
今では漠然と持っていた不安というものはありません。
漠然とした不安があることは当たり前です、その不安を払しょくするための情報のひとつになれば幸いだと思いお伝えいたしました。
東京都から群馬県にIターンしてきた私はいまのところ成功したと思っていることも最後に付け加えさせていただきます。
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